券種別の中央値/馬券構成と期待値

その他

今回は競馬で回収率100%越えを目指すうえで予想と同じぐらい重要だと思っている券種の選択、期待値と馬券構成の考え方についての記事になります。

別記事で書いていた期待値についての考え方と合わせて内容を更新しました。

それでは①期待値の考え方、②各券種の中央値、③馬券構成、券種別の考え方の順で書いていきます。

そもそも期待値とは何か

早速、期待値についての説明を一番分かりやすい単勝で説明していきます。

1着に来る確立×単勝オッズ=単勝期待値
60%ぐらい1着確率のありそうな馬の単勝オッズが2倍の場合は0.6×2=期待値1.2。
5%ぐらい1着確率のありそうな馬の単勝オッズが30倍の場合は0.05×30=期待値1.5となります。

長いスパンで考えプラス収支を目指す場合は期待値の高い馬券を買い続けるべきですが、難しい部分として1着に来る確率とは予想する人次第なので、絶対の数字は無く、高い予想力が求められてきます。
私は具体的に数字を出す必要はそこまで無いと考えているので、その理由は馬券構成の部分でお話します。

ブログやYouTube等で間違った使い方(言い方)をしている方もいますが、一般的には上記を期待値といいます。

JRA重賞の中央値

※中央値とは配当の合計をレース数で割って平均を出すのではなく、実際にあった配当を最高配当と最低配当の両方から数えて真ん中に値する金額です。
平均配当で検証すると、物凄い大穴配当があった年の数字が大幅に上昇してしまうので、今回は中央値での検証としました。

単勝 490円~610円
複勝 210円~240円
ワイド 850円~1,160円
枠連 1,275円~1,400円
馬連 1,910円~2,870円
馬単 3,650円~4,945円
三連複 5,400円~8,860円
三連単 30,510円~55,820円

※様々な年数で集計しているので上記のような幅となっています。

馬券構成の考え方

馬券構成を考える上でまずは自分の的中率、予想の好みを理解することが大事です。

1着になる馬を予想するスタイル(どちらかというと本命党)、3着以内に来る確立が高そうな穴馬を探すスタイル(穴党)で、どちらが好みかで向いている券種は変わってきます。
本命党は単系の単勝、馬単、三連単。穴党は連系のワイド、馬連、三連複が主軸にしやすい馬券となります。

的中率の傾向を知る事によって狙うべきオッズ帯が見えてくる!
券種等の違いはあれど、一般的に競馬の的中率は15%前後と言われており、20%~25%が優秀な部類と言われています。根拠は不明です…
中央値から考えるに単勝でプラス収支を達成するには1点買いで20%前後の的中率が必要で、複勝の場合は1点買いで50%前後の的中率が必要なことが分かってきます。
中央値での計算はあくまで目安で、たとえば三連複を10%の的中率でプラス収支を目指すのであれば6点買いで60倍以上のオッズ帯を狙うのが中央値からは現実的ですが、10点買いで狙いを100倍以上のオッズ帯にすれば考え方は同じです。
この的中率と狙うオッズ帯の考え方、管理をしっかりして券種選択すれば先に話した1頭ごとの期待値計算はそこまで必要ないと私は考えています。

次の項目で券種別に特徴、狙いについて話していきます。

単勝

中央値から考える1点購入あたりの目標的中率20%。
どちらというと本命党におすすめの券種だが穴党にも使い勝手の良い券種で控除率の観点からも年間通して一番勝てる確立が高い券種と考えられる。

オッズの考え方として基本的には5倍以下の単勝はリスクの方が大きく、5倍以下の馬を本命にする場合は馬単、三連単への変更を検討するべきだろう。
単勝1点買いは馬単1着固定→全頭流し、三連単1着固定→全→全と同じ事なので確実に消せる馬が数頭いる場合はオッズの比較もしておくべきです。
たとえば16頭立てで確実に来ないと断言できる馬が5頭いる場合は馬単で◎→10頭になるので、単勝1000円買うのと馬単各100円で買う場合のオッズを比較してみましょう。絞れている頭数によっては馬単を各100円買う方が最低の払い戻しが多くなることもあるでしょう。

単勝は1点買いが基本ですが10倍以上のオッズがつくなら2頭買う選択肢も全然ありだと思います。

違う券種との組み合わせ方としては、仮に1レース2,000円購入とした場合は単勝オッズ5倍の馬を本命にするなら単勝1本で勝負するべきで20%の的中率で10,000円になる事を目指しましょう。単勝オッズ8倍の馬を本命にする場合、単勝は1,300円購入し残り700円を保険的な役割をしながらダブル的中も考えられる馬連、ワイドとの組み合わせをお勧めします。

複勝

中央値から考える1点購入あたりの目標的中率50%。
人それぞれ考え方の違いによって有用性が全く変わってくる券種。

まず複勝を推奨したいタイプの人は1点に大金を賭けられる人である。一番的中しやすい馬券だけあって配当は2倍つかない事もザラにあるが、元手があれば馬券で生活するには一番可能性があると考えている。
資金力がある人以外は馬券の軸としては勧められないが、2倍以上のオッズがつき相当予想に自信があれば選択肢の一つとして。

ブログやYouTubeで予想されている方の中には複勝である程度の回収を推奨されている方もおり、例としては1.5倍の複勝を700円購入し300円で単勝なり他の馬券を買えば、複勝だけの的中でも回収率100%前後が確保できますという方法。
個人的に上記の考え方には反対で、数レース不的中が続けば取り戻す事は難しくなり大きく負けないにしても長期的に考えればプラス収支は難しいと思っています。私は700円複勝を買うならワイドを2点買うか三連複1頭軸→4頭で買う事を選択したい。

馬連・枠連

中央値から考える1点購入あたりの目標的中率5%。
的中率と配当のバランスが取れた券種。

まずは似たような券種の馬連より枠連を選択するパターンは純粋にオッズが優れている時です。
枠連①→①の様に同枠の場合や、圧倒的な人気馬が入っている枠は馬連より枠連の方がオッズのつくことが多々あるので馬連で購入を考えている方は一度比較するべき。

人気馬からの流し馬券でもそれなりの配当が見込め、穴馬からの馬券なら爆発力も見込める馬券。
メイン馬券として考える場合は購入点数にもよるが狙うオッズ帯として最低でも20~25倍を目途にしたい。
購入点数は的中率、本命馬の人気にもよるが理想は4点、多くて5点まで。穴党の方でも6点ぐらいには抑えたい。
ボックス買いの場合は、もちろん上振れの可能性も有るが中央値で考えると4頭6点では約35%の的中率が求められ、5頭10点では約50%の的中率が必要になってくる事から余程予想の自信がある方以外には推奨できず、ボックスなら3頭3点までが長期的な視点では現実的なラインか。

馬単

中央値から考える1点購入あたりの目標的中率3%。
難易度は上がるが配当の見込める馬券。

まずは馬連との比較で中央値のオッズが倍ない事から馬単で表裏を買うなら馬連の方が効率の良い事が分かる。
使い方としては本命の1着に自信がある時の1着流し、本命馬の単勝オッズに妙味が少ない時の代用、圧倒的1番人気を本命にする際に上振れを狙う本命の2着流し等です。

的中の難しさと配当のバランスが一番悪いように思い、穴党の方にはあまり必要のない券種だと思います。
あくまで本命党の自信がある勝負馬券か、オッズを考慮した代用馬券としての役割が主でしょう。

ワイド

中央値から考える1点購入あたりの目標的中率12%。
配当は高くないが的中率は見込め三点的中の魅力も。

個人的には単勝と同じぐらい1点買いでも勝負になると思っている的中率と配当のバランスが取れた券種だと思っています。
理想的な購入点数は全的中の可能性がある、本命からの2頭流し、ボックス買いなら3頭となります。
ボックス買いを推奨できる唯一の券種になると思います。

狙うオッズ帯としては最低でも10倍は意識したいが、余程自信のある1点勝負なら5倍つけば選択肢としては有りかと思います。
またワイド1点買いは三連複2頭軸→全と同じ事なので絶対に来ないと思う馬が数頭いる場合はオッズの比較をし三連複への切り替えも検討しましょう。

三連複

中央値から考える1点購入あたりの目標的中率2%。
組み合わせ次第で爆発的な配当を見込め単系と比べれば的中率も見込める馬券。

ワイドの延長線上のような馬券になっており2列目までをある程度絞る事により意外と少ない点数でそれなりのリターンを見込める馬券となるが、人気馬決着になると馬連より低い配当となる事もあり購入する場合は穴馬をしっかりと絡め最低でも40~50倍のオッズは意識したい。

購入点数は穴軸ならそれなりに広げても大丈夫だが人気サイドから狙う場合は10点ぐらいまでを目途に組み合わせを考えたい。
1頭軸→相手5頭で10点。2頭軸→相手10頭で10点。◎→〇▲→〇▲△△△△で9点。◎〇▲→◎〇▲→◎〇▲△△△で10点と意外に選択肢は広い印象。

三連単

中央値から考える1点購入あたりの目標的中率0.3%。
難易度は格段に上がるが大きな回収見込めるロマンのある馬券。

圧倒的に的中が難しく、当てようと買い目を広げるには資金も必要になってくる。
基本的には当たらない事を前提として買い目は広げすぎず、馬単の延長線上として圧倒的人気馬がいる際の選択肢として考えるのがベストだろう。
フォーメーションで様々な組み合わせは可能だが、分かりやすい部分で言うと1頭軸マルチ→5頭で60点、2頭軸マルチ→10頭で60点となり、15%ぐらいの的中率が求められるようになってくる。
予想に自信があれば的中率を達成できる可能性は有り一番上振れも見込める為、上級者向けの馬券と言えるだろう。

まとめ

期待値と各券種についての考えを話してきましたが、各馬の来る確率を算出してオッズにかける方法も、的中率の目標から狙うオッズ帯を考える事も結果としては期待値を追うという意味では同じだと思うので自分に向いている方法から試す事が長期的な収支プラスに繋がっていくと思います。

券種の組み合わせは無理にせず基本はどの券種でも一つに決めた方が予想、計算はしやすいと思います。
単勝のところでも書きましたが、慣れてきたらオッズによって保険にもなりダブル的中の可能性がある券種を選択していくと良いと思います。
単系の馬券がメインだったら本命馬が2着、3着でも的中の可能性を残す連系の馬券。連系の馬券がメインだったら相手抜けでも的中の可能性を残す単勝やワイド等。

年間通して一定のレース数を買う人は回収率75%以下が全体の55%前後を占めると言われており、100%越えは全体の3%~5%と言われています。
どうせ予想するなら勝つ方が楽しいに決まっているので少しずつでも回収率の向上を心がけていきましょう‼


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